伊藤美由紀: 愛知県立芸術大学、マンハッタン音楽院修士課程(NY)、コロンビア大学博士課程(NY)修了。芸術音楽博士(DMA)。コロンビア大学では、トリスタン・ミュライユ氏に師事。文化庁芸術家在外研修員として、IRCAM(フランス国立音響研究所)にて研鑽を積む。神奈川県合唱曲作曲コンクール、アボット室内楽作曲コンクール(ボストン)、Boris & Edna Rapoport賞(NY)、名古屋文化振興賞、日本交響楽振興財団作曲賞入選など、受賞。ハーモニアオペラカンパニー(NY)、コロンビアシンフォニエッタ(NY)、東京オペラシティ、ミュージックフロム・ジャパン(NY)、アタックシアター(ピッツバーグ)、愛知芸術文化センターによる作品委嘱ほか、カーネギーホール(NY)、レゾナンス・フェスティヴァル(パリ)、ISCM世界音楽の日々(香港、エストニア)、国際コンピューター音楽会議(マイアミ)、SMC07/10(ギリシャ、スペイン)、Re:New08(デンマーク)、Visiones Sonoras2013(メキシコ)、Foro国際現代音楽祭(メキシコ)、Sinus Tonフェステイヴァル(マグデブルク)、アジア音楽祭(東京、ニュージーランド)をはじめ、世界各国の現代音楽祭で入選作品として演奏される。ゲラルド・オーシタフェローシップとともにカリフォルニア・ジェラシ・アーティストレジデンシー(2005)、2回の国際交流基金助成とオニックス・アンサンブルサポートによりメキシコ、モレリア市のCMMAS(メキシコ国立音響研究所)レジデンシーにて創作活動、作品発表。『Fading Memories…』が、関澤真由美マリンバソロアルバムCD「My Favorite Things」(AUCD-13)に収録。2009年、ライブエレクトロニクス作品に焦点をあてた作曲家ポートレート作品集アルバム『時の砂』 (ALCD80)リリース。2020年には、メキシコ文化に魅了された作品に焦点をあてた第2弾作品集『もうひとつの声』(TFCC-2004)をリリース。2010年には、フランコ・エヴァンジェリスティ国際コンクール(ローマ)優勝作品『古代の息吹をしのぶ。。』がSuvini Zerboni(ミラノ)から出版。また、2019年には研究テーマ『二十五絃箏の可能性』が、カワイサウンド技術音楽振興財団研究助成を、2020年の研究企画は愛銀教育文化財団助成を。『音楽現代』に「トリスタン・ミュライユの音楽的思考』を5回にわたり連載ほか、定期的に特集記事を執筆。NymphéArt(ニンフェアール)、日米作曲家グループ:JUMP(日米:新しい音楽の展望)企画代表として、名古屋、ニューヨークで自主企画公演を展開。ニンフェアール第10回公演は、第14回佐治敬三賞受賞。今までに、名古屋芸術大学、千葉商科大学、愛知県立芸術大学大学院、愛知県立大学、四川音楽学院などで後進の指導にもあたっている。
 

Miyuki ITO, a native of Nagoya, Japan, received B.A. from Aichi University of the Arts (Japan), M.A. from the Manhattan School of Music (NY), and D.M.A. from Columbia University (NY), studying with Tristan Murail.  She pursued research at IRCAM (Paris) with an artist grant from the Agency for Cultural Affairs, Japan.  Her works have been performed at festivals and venues across the globe, including Centre Acanthes (France), ISCM (Hong Kong, Estonia), Résonances (IRCAM), ICMC (Miami), Spark Festival (Minnesota), SMC (Greece and Spain) , Re:New (Denmark) and Asian Festival (Tokyo, New Zealand).  She had received commissions from Harmonia Opera Company (NY), Columbia Sinfonietta (NY), Tokyo Opera City (Japan), Taketoyo Opening Concert Hall Committee (Japan), Music From Japan (NY), Attack Theater (Pittsburgh), Onix Ensamble (Mexico) and Aichi Arts Center (Japan).  Her recent awards include the Nagoya Cultural Promotion Agency Prize (Japan), Japan Symphony Foundation Prize and Concorso di Composizione Franco Evangelisti 1st Prize (Rome).  She has been a fellow at the Djerassi Artist Residency in California with an Oshita Fellowship and at CMMAS in Morelia (Mexico) with a support of Japan Foundation.  She currently teaches at the Nagoya University of Arts, Chiba Commerce University, and Aichi University of the Arts in Japan as a lecturer.  Ito is a co-founder and producer of the composer collectives NymphéArt and JUMP (Japan-USA: Musical Perspectives). The NymphéArt #10th concert was awarded as the 14th Keizo Saji Prize from the Suntory Foundation for Arts.  She released “The Sands of Time”, focused on works with live electronics on ALCD80 in 2009 and “La Otra Voz” on TFCC2004 in 2020.  Réminiscence d’un ancien esprit has been published on Edizioni Suvini Zerboni (Milan, Italy) in 2010.

 
Matthew Kleinrock, photohttp://www.matthewkleinrock.com/shapeimage_9_link_0

~ biography ~

Composer - in - residence

Globus Chashitsu, NY, Artist Residency Program 2014.3, 2015.3

CMMAS (Computer Music Center in Morelia, Mexico) Artist Residency Program with support by CMMAS,

   Onix Ensamble & Japan Foundation: 2010.3, 2013.10, 2018.2

Djerassi Artist Residency Program, California with Gerald Oshita Stipend Fellowship 2005.2

IRCAM, Paris  with Funding from the Agency for Cultural Affairs in Japan: 2001-02


コンポーザー・イン・レジデンス

IRCAM(パリ)2001-2002(文化庁芸術家在外研修員助成)

ジェラシ・アーテスト・レジデンシー(カリフォルニア)2005.2(ゲラルド・オーシタ・フェローシップ)

CMMAS アーテスト・レジデンシー(メキシコ)2010.3.2〜3.6(CMMAS, ONIX Ensamble, 国際交流基金助成)

CMMAS アーテスト・レジデンシー(メキシコ)2013.6, 2013.10, 2018.2 (CMMASサポート, 国際交流基金助成)

グローバス・茶室 アーテスト・レジデンシー(ニューヨーク)2014.3、2015.3


受賞歴

1995 神奈川県合唱コンクール受賞

1996 アボット室内楽作曲コンクール(アメリカ・ボストン)受賞

2000 Boris and Edna Rapoport Prize(コロンビア大学)受賞

2002 ISCM World Music Days (国際現代音楽協会・香港)入選

2004 名古屋文化振興財団受賞、日本交響楽団振興財団奨励賞

2005 国際芸術フェスティバル参加公演(ニンフェアール公演)

2006 スパーク電子音楽祭(アメリカ・ミネソタ)入選

2007 SMC07 (国際ミュージック・コンピューティング会議)(ギリシャ)入選

2008 Re:New フェスティバル(デンマーク・コペンハーゲン)入選

2009 Onix Ensamble (メキシコ)作品委嘱コンクール奨励賞、Ars Phone国際コンクール(イタリア)奨励賞

2009 フランコ・エヴァンジェリスティ国際コンクール(イタリア)優勝

2010 SMC10 (国際ミュージック・コンピューティング会議)(スペイン)入選、ACC アジア音楽祭(東京)入選

2013 Visiones Sonoras国際電子音楽祭(メキシコ・モレリア)招聘

2013 Focus! Festival(ニューヨーク・ジュリアード音楽院)招待作品

2015 SInus Ton フェスティバル(ドイツ)委嘱作曲家として招聘、第14回佐治敬三賞

2017 名古屋市民芸術祭参加公演(ニンフェアール公演)

2019 ISCM World Music Days (国際現代音楽協会・エストニア)入選

2020 ACC アジア音楽祭(ニュージーランド)入選、Tama Music Festival(東京)入選

2024 名古屋市民芸術祭特別賞「クリエイティブ企画賞」


助成 (*ニンフェアール公演助成)

1999 サントル・アカンス国際音楽祭(フランス・アヴィニョン)(奨学生として招聘)

1999 Gerstle Summer Research Fellowship(コロンビア大学)

2000 サントル・アカンス国際音楽祭(フランス・アヴィニョン)(奨学生として招聘)

2000 ダルムシュタット国際音楽祭(ドイツ)(奨学生として招聘)

2000 Gerstle Summer Research Fellowship(コロンビア大学)

2001 文化庁芸術家在外研修員(IRCAM、パリ)

2005 Gerald Oshita Stipend Fellowship (Djerassi アーティスト・イン・レジデンス、アメリカ)

2006 朝日新聞文化財団助成*、名古屋市港文化小劇場芸術公演*

2007 芸術文化振興基金*、ロームミュージックファンデーション*、愛知県芸術文化センター*

2008 ロームミュージックファンデーション*、野村国際文化財団*

2010 国際交流基金(メキシコ公演)、名古屋市港文化小劇場芸術公演*

2011 ソノリウム「映像と音楽」共催シリーズ*

2012 宗次ホール*

2013 国際交流基金(メキシコ公演)

2014 宗次ホール*

2015 5/Rホール*

2016 愛知芸術劇場*

2017 全国税理士共栄会文化財団芸術活動分野助成*、朝日新聞文化財団*

2018 国際交流基金(メキシコ公演)、朝日新聞文化財団*

2019 カワイ・サウンド技術・音楽振興財団助成(研究テーマ『二十五絃箏の可能性』)

2019 あいちトリエンナーレ舞台芸術公募企画*

2020 愛銀教育文化財団(研究助成)

2022 国際芸術祭「あいち2022」舞台芸術公募企画*

2022 文化財保護・芸術研究助成*

2023 野村財団*、愛知県芸術劇場*

2023 千葉商科大学地域志向活動助成金、いちかわ芸術祭参加(助成)

2024 かけはし芸術文化振興財団助成(メキシコ公演)、 十六地域振興財団*、愛知県芸術劇場*


委嘱

1998 ハーモニア・オペラカンパニー(ニューヨーク) オペラ『プリンセス・カグヤ』(* NY Timesレビュー)

2000 コロンビア・シンフォニエッタ(ニューヨーク)『Fading Beauty...』(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器)

        (カーネギーホール初演)

2001 関澤真由美/ダンカン・パットン『Fragrant With a Sound』(マリンバ、ティンパニ、エレクトロニクス)

2001 東京オペラシティ、天羽明恵 『宇宙の幽玄の果てをめざして』(ソプラノ、ピアノ)

2004 響きホールこけら落とし実行委員会(愛知県武豊町)『生生流転』(薩摩琵琶、笙、エレクトロニクス)

2005 ミュージック・フロム・ジャパン(ニューヨーク)『エナジー・ヴォイド』(尺八、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ハープ、打楽器、エレクトロニクス)

2006 アタック・シアター(ダンスカンパニー、アメリカ)『風神雷神化身』(チェロ、エレクトロニクス)

2009 オニックス・アンサンブル(メキシコ)『もうひとつの声』(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、エレクトロニクス)

2010 大矢素子『空間透明度(II)』(オンド・マルトノ、ピアノ)

2010 加藤訓子/モブセス・ポゴシアン 『浮遊する記憶』(マリンバ、ヴァイオリン)

2011 愛知芸術文化センター 『プロメテウスの光』(ダンス・コラボレーション作品、オンド・マルトノ、クラリネット、ギター、エレクトロニクス)

2015 Sinus Ton Festival(ドイツ)『空間透明度(III)』(2台ピアノ、2名の打楽器奏者、エレクトロニクス)